私の名は『かにぱん』だ。
カットパン界の王様(キング)、かにぱんだ。
日本全国で愛される食べ物である。
誰もが知っているだろう、私の事を。
誰もが一度は食しただろう、私の事を。
西日本では販売してないという噂を聞いたのだが、果たして本当だろうか?
もしそうであるなら教えてあげよう。私の素晴らしさを。
こちらを見てもらえれば、私の事が分かるはずだ。

私はこのような形をしている。
どうしてこのような形をしているかというと、子供たちの人気を独占するためだ。
ちぎって遊ぶことができる点から、私は発売から25年、カットパン界の頂点に君臨している。
崇高な味、割安な価格、安直なネーミング、パフォーマンス・・・どの面から見ても一流である。
口の中の水分が無くなるという欠点さえ補えば、私は完璧になるだろう。
管理人の以介は、高校時代の部活中に私を食べ、
脱水症状を起こしかけた事がある。くれぐれも水分は大事にして欲しい。
先ほど言った通りだが、私の特徴はちぎって遊ぶ事ができるという点だ。
これから私の変形した姿を、いくつか紹介しよう。

第一形態はたこぱんだ。
少しの知恵で、カニからタコになる事ができるのだ。
お前ら人間は変形できるか?
できないだろう。つまり、私が人間より優れている事が確証されたのだ。フハハッ!
今日は気分が良い。次の形態も見せてやろう。

フッ、次はとんぼぱんだ。
私が変身できるのは、何も海洋生物だけとは限らない。
決して『ブーン⊂( ^ω^)⊃』では無いぞ。
誤解するな。これはトンボだ。
私は長年の辛い修行を経て、ようやくトンボに変身する事に成功したのだ。
諦めがちな現代社会の人間どもに教えてやりたい。努力すれば夢は叶うという事を・・・。

私の最終奥義、それがこのロボットパンだ。
ロボットに変身できるのは、もはや私の他にはファイアーコンボイぐらいだろうな。
しかし、この形態には欠点がある。
それは『一度全部バラさなければならない』という事だ。
つまり、ロボットパン→たこぱんという動きは不可能だ。
しかしロボットは子供に人気があるのでこのぐらいは(プルルルル・・・
電話だ。ちょっと失礼する。
『もしもし、かにぱんですが・・・はい・・・えぇっ!?』
大変な事になった・・・!
ライバルであるバウムクーヘンが、新しいタイプの変形を編み出したらしい。
良くわからないが、なんとも凄い変形とのことだ。
鮮やかで、繊細で、爽やかで、さらにはちょっとエッチな変形らしいぞ。
何という事だ・・・これでは私が負けてしまうではないか。
私も負けていられないな・・・。

見たか人間ども!これがコロ助パンだ!
・・・バラバラになっちまった!
BACK