『人間を分類する』

人間には3つのタイプがあると仮定する。

・あまり考えない『浅はかな人』
・物事を深く考えすぎる『深すぎる人』
・その中間である『普通の人』

ここでは、前者から順番にAタイプ、Bタイプ、Cタイプと定義する。
Dタイプというのも自分の中には存在するのだが、それは別の機会に説明したい。
書く機会があれば幸いである。


Aタイプの人間には、以下のような特徴がある。

・その場が楽しければよい
・考え込むことが少ないので、精神的な負担が少ない
・失望感を捕らえにくく、哲学などを感じづらい
・利用される側になる事が多い

これは長所でも短所でもなく、特徴である事を誤解しないでほしい。
このタイプの人間は、人生を楽しむことに非常に長けている。
だが、思想や哲学を理解する事は難しい。
社会的には利用される側になりやすいが、このタイプの人はそれが『苦』ではない。
その程度の事より、目の前の楽しさが勝るからだ。
だからこそ人生を楽しむことが可能であり、それが強みでもある。


Bタイプの人間には、以下のような特徴がある。

・その場が楽しくても満足感が得られにくい
・些細なことでも考え込むので精神的な負担が大きく、それによる精神病や自殺が発生しやすい
・哲学や人間を理解する事が容易である
・深みにはまることによって踏み外す確率が高い

このタイプの人間は、この中では一番『人生が辛い』と感じやすい。
『何のために生きているか』という問いにまで気付いてしまうからだ。
これは、Aタイプの人間なら絶対に気付かないような事だ。
このタイプは思想や哲学、人間について感じることに長けている。
哲学者や作家にはこのタイプが多いだろう。
人生の切なさ、無意味さに気付いてしまうから、足を踏み外してしまう事も多い。
踏み外してしまったという現実から、極度の虚無感に襲われることもあるだろう。
しかし、人生の意味や目的を見出せた時には底知れない力を発揮する。それがBタイプである。
人生を『極める』事ができるのはこのタイプだけなのだ。


Cタイプの人間は、AタイプとBタイプの特徴を少しずつ持っている。
このタイプの人間は、とても社会に適応している。
人生を最高に満喫する事が容易であり、人生の理想のタイプである。
なぜなら、人生とは『Cタイプ用』にできているからだ。
社会において成功しやすい、幸せを掴みやすいのはこのタイプであるだろう。


下にこれらの特徴を簡略化したものを図として示す。



物事を深く考えるからといって『賢い』『頭が良い』ではない。
一番この世の中をうまく渡り、満足して一生を終われる『賢い人間』はCタイプである。
Aタイプは『うまくいかなくても楽しい』、Bタイプは『型にはまれば強い』とも取れる。

タイプの移動はBタイプ→Cタイプ、Cタイプ→Aタイプのみ可能である。
それは『考える人が考えなくする事』は可能であるが、その逆は不可能であるからだ。
だが、タイプを移動するためには、それなりの努力や時間が要される。

人間のタイプは、小学校ぐらいまでの育った環境で決まる。
もちろん産まれ持った能力にも左右されるだろうが、ほとんどの原因は環境だ。
あなたはどのタイプに近いだろうか?
こんな文を最後まで読んでくれているのだから、おそらく『Bタイプ』でしょうねw
これを書いている自分も、間違いなく『Bタイプ』であろう。

もちろん、こんな文程度で人間が決まるわけではない。
理屈や計算では理解できないもの、それが人間である。
感想、批判、反論などはBBSもしくはメールにて頂けたら幸いです。




2005/08/30 SABRINA HEAVEN管理人 以介





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